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【Dolly Luster】 Chapter:1 宵闇の島の魔法使い 《1》 [小説 : Dolly Luster]





■ 普段の世界観とは違う、ファンタジー風の世界が舞台の長編連載物です。
登場キャラはいつものDollyShadow組ですが、普段の設定とは異なるパラレル設定になっています。
軽いBL要素を含みますのでご注意下さい。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 その島は、夜の帳に包まれていた。
 時計の時間は、午前五時。もうすぐ帳は取り払われ、東の空が白み始める頃。
 寄り添う二人を、白薔薇の茂みが隠していた。
 宵闇に咲く白い薔薇は、まるで夢のような光景。花の香りは甘く、とろけるように優しく、二人を包んでいる。
 長い金色の髪をした青年は、疲れ切ったように瞼を伏せ、腕の中のぬくもりに顔を埋めた。
 腕の中にいるのは、影色の髪をした、穏やかな微笑みの青年。
 微笑む青年の髪に頬を押し当て、金の髪の青年は、消え入りそうな呻きを上げる。
 耐えきれないほどの疲労と、重圧。
 彼の身と心が、蝕まれていく。
 影色の青年は、その微笑みを悲しげに曇らせた。
 そして、自分を抱く金色の髪の青年に、そのまま身をゆだねていく。
「……朝なんか、来なければいい」
 金の髪の青年は、譫言のように呻く。
「このままお前と…… 白薔薇の中で、ずっと……」
 影色の髪を掻き撫で、貪るように口付けを重ねて。金の髪の青年は、苦しげに呻く。
 そんな金色の青年を、影色の青年は、そっと抱きしめた。
 そして、その耳元に、囁いた。
「貴方が、そう望むのでしたら…… 僕は、この島を宵闇で閉ざしましょう」
 それはまるで、歌声のようなテノール。
 白みはじめていた空に、再び夜の帳が下ろされていく。
 消えかけた月が姿を取り戻し、星達がまた瞬きをはじめる。
 穏やかな夜の風が、薔薇の茂みをさやさやと揺すった。
 ささやかに降り注ぐ月明りの中で、白薔薇たちは、美しく花開いていく。
「宵闇と白薔薇に包まれた、この庭で…… 僕は、いつでも待っていましょう。疲れ切った、貴方を……」
 それは、まさに、夢のような光景。
 影色の青年は、歌を歌った。
 子守歌のように優しい歌を、大切な人の為に、歌った。
「おやすみなさい、千紗さん…… 安らぎが、貴方を包んでくれますように……」
「………バン、リ……」
 
 
 
 
 
 
 
 
             - Dolly Luster -
 
 
 
 
 
 
 
 
 小さなシロムシクイが、とことこ歩いて行く。
 丸い身体を揺らしながらフローリングの床を歩いて行くと、それは想像以上の脚力でぴょんっと飛び上がり、本棚を経由して、ぽふっとベッドの上に下りた。
 木の香りがする、小さな寝室。
 窓を覆うカーテンは薄く、外の宵闇が透けて見えていた。未だ星たちが瞬き続ける、夜の空だ。
 だけど、シロムシクイは歩いて行く。
 人型に膨らんだ毛布の上を、ずり落ちそうになりながら、よちよちと歩いて行く。
 だんだんと向こうに見えて来るのは、すやすや安らかな寝息を上げる、あどけない少年の寝顔。
 その肩あたりで立ち止まって、ムシクイはその目でじいっと少年を見下ろした。まるで、間合いを計るかのように。
「……すぅ…… ちさ…さん……」
 幸せそうな寝言を洩らして、少年は寝返りを打った。
 黒とも灰ともつかない、影色をした髪。
 その中からぴょこんと突き出した大きな耳は、ラヴォクス種特有のものだ。人型の毛布が上下する度、ふわふわの耳がぴくぴくと動く。
 その寝顔の幼さと、毛布の人型の大きさから、見る者がいればおそらく十二歳くらいの歳と推測するだろう。
 まだあどけない少年の、愛らしい寝顔。
 だが、そんな少年の眠りを妨げるかのように、シロムシクイは突然少年の肩でジャンプし始めた。
 ぼふっぼふっと毛布がくぐもった音を立て、少年の口から呻き声が洩れる。
 むず痒そうにぴるぴると震える、ラヴォクスの耳。
 ジャンプし続けるシロムシクイを手探りで捕まえ、少年は、やっと眠そうな目を開いた。
「んん…… こら、マギィ…… そんな乱暴に起こさないでと、いつも言っているでしょう……?」
 子供にしては、やけに大人びた口調。
 寝起きの為に多少濁ってはいるものの、その声はよく澄んだボーイソプラノだった。それを聞く者がいれば、大人っぽい口調とのギャップに、きっと首を傾げただろう。
「え、何ですか? バンリがねぼすけなのが悪い? そ、そうですね、マギィ…… ごめんなさい」
 手の中でじたばたするムシクイに、少年は律儀に謝罪する。
 バンリ。
 それが、このラヴォクス少年の名だ。
 バンリはシロムシクイの頭を撫でてやると、あくびをしながらベッドを下りた。
 大きなラヴォクスの尻尾が、毛布の下からもこっと飛び出してくる。
 窓の外は、まだ真夜中のように暗い。レースのカーテン越しに、微かな月明りも降り注いでいる。
 だと言うのに、バンリはパジャマを脱ぎ、身支度を整え始めた。
 そして、壁の時計をちらと見上げる。
 時計の針は、午前、七時半を指していた。
「おはよう、マギィ。起こしてくれてありがとう」
 シロムシクイを腕に抱え、バンリはそれをギュッと抱きしめてやる。
 マギィと呼ばれたムシクイは、さも嬉しそうに身を揺すった。
 ムシクイを抱っこして、バンリは寝室を出ていく。小さなダイニング兼リビングを抜け、玄関の扉へ。
 そこで、バンリは、ちょっと足を止めた。
 目を閉じて、呼吸を整える。
 まるで、舞台へ出ていく前の役者のように。
 この扉の向こうで、たくさんの観客が自分を待ちわびている。例えるなら、そんな気持ち。
「……ん」
 深く息を吐いて、バンリは顔を上げる。
 そして、ゆっくりと扉を押し開けると、宵闇の中へと足を踏み出した。
 さぁっと涼しい風が巻き起こり、白い花びらが吹雪のように舞う。
 甘い花の香りに、包み込まれていく。
 庭へと続く階段の上に立ち、少年は、眼下に広がる景色をゆっくりと見回した。
「おはよう、みんな……」
 そこはまるで、夢のような世界。
 空には夜の帳が下ろされ、ささやかに瞬く色とりどりの星達。月明りは控えめに夜空を照らし、淡い光を地上へ降り注いでいる。
 涼しい夜風に揺れる、暗緑色の茂み。
 そして、月光の中で美しく花開く、純白の薔薇たち。
 小さなバンリの眼下には、一面の白薔薇庭園が広がっていた。
 陽の光も射さない、星と月明りだけが照らす宵闇の庭で、香り高い白薔薇たちが一面に咲き誇る。それはまさに、おとぎ話のような光景。
 階段の上から庭園を見回し、バンリは満足そうに微笑んだ。
 そして、腕に抱いたシロムシクイへと囁く。
「……マギィ」
 すると、シロムシクイは一瞬の光を纏い、小振りのタクトへと姿を変えた。
 それを手に、バンリは腕を高く上げる。
 その姿は、まるで檀上の指揮者のよう。真っ白なそのタクトが、ゆったりとしたワルツのリズムを刻んでいく。
「さぁ、白薔薇たち…… 今日も、綺麗に咲いて下さいね」
 少年が、さっとタクトを向ける。
 すると、白薔薇は凛と花びらを開き、さやさやと枝葉を揺すりはじめた。
 あちらでも、こちらでも。
 白薔薇たちの歌声が、庭園を包んでいく。
 そして、薔薇たちの歌に重ねるように、バンリは澄んだ声で歌い出した。
 それは、魔法の力を宿す歌。
 魔法使いの、呪文。
 バンリがタクトを振る度に、白薔薇は生気と輝きを増していく。
 バンリの喉が歌声を紡ぐ度に、庭園を包む宵闇は、深く、優しくなっていく。
 ここは、バンリの島。
 夜の帳に閉ざされた、宵闇と白薔薇の島。
 安らぎを求めてやってくる、大切な人たちの為に、バンリは今日も高らかに歌う。
 真っ白なタクトを振り、小さな身体の底から澄んだ声を響かせて。
 それは、魔法使いバンリの『魔法』。
 大切な人へと捧げる、安らぎの魔法。
「さぁ、もっと元気に、生き生きと。あの方が来て下さった時、一番綺麗なお顔で迎えられるように……」
 小さな小さな魔法使いは、微笑みながら歌い続けた。
 庭中の白薔薇たちに、生気と美しさが満ちるまで。
 ビロードのようなその花びらを、控えめな月光が照らしている。
 そう、それはまさに、夢のような世界。
 
 
 
 
 
 アフロディナス王が統治する、リヴリーの国、GLL王国。
 王国は数多くのリヴリー達の島々によって成り立ち、王より爵位を賜った貴族達が、代々長きに渡ってそれぞれの領土と領民達を治めていた。
 貴族の領地のひとつ、ラスター子爵領。
 その片隅に、誰も知らないほどひっそりと、バンリの島はあった。
 魔法使い、バンリ。
 それが、バンリを表す『名前』。
 リヴリーの生得呪文の域を遙かに超えた、様々な魔法や術を使いこなす者。そういう者を、人々は『魔法使い』と呼ぶ。
 魔法使いたちは、貴族や商人のお抱えになって働くか、ひっそりと自らの島に閉じこもって自身の研究に打ち込むか、そのどちらかの道を選ぶ者が多い。
 バンリは、どちらかと言えば後者の魔法使いだった。
 自身の島である白薔薇の島には、魔法の結界が張られ、バンリの知人以外には入ることも、中を覗くことすら出来ない。
 そして、バンリが許す者が島を訪れれば、白薔薇たちがすぐさまバンリへとそれを知らせてくれる。
 だが、バンリは、隠者的な魔法使いにありがちな人嫌いや気むずかし屋ではなかった。
 それどころか、誰にでも礼儀正しく、真面目で温厚。
 しかも、愛玩狐ラヴォクスらしい、従順な性格。貴族の家にでも仕えれば、きっと主のお気に入りになれるだろう。
 こんなところに引きこもっているのを、もったいないと言ってくれる知人もいる。
 それでも。
 バンリは、華々しい世界に出ることもなく、ただ一途に白薔薇の島を守り続けていた。
 朝も昼も、島の空を宵闇で閉ざして。
 毎日毎日、白薔薇たちの為に魔法の歌を歌って。
 それも、すべて、たったひとりの青年の為。
 バンリは、その人を待っている。
 宵闇と白薔薇の島で、いつも、いつでも待っている。
 小さな小さな、少年の姿になっても。
 金色の髪をしたあの人を、バンリは、待っている。
 
 
 
 
 
 白薔薇たちに一日分の生気を与え、バンリは家の中に戻った。
 その家は、広い薔薇庭園の片隅にある。
 キノコのような形をした、木製の小さな家。まるで、木彫り細工をそのまま大きくしたようだ。
 ムシクイの姿に戻ったマギィを椅子の上に下ろし、バンリは洗面所に向かった。
 そして、遅ればせながら、冷たい水で顔を洗う。
 バンリは、本来几帳面な性格だ。でも、朝はどうしても自分のことが二の次になってしまう。
 起きたらすぐ、まずは白薔薇たちの世話。
 バンリが眠っている間に、白薔薇たちは少しずつ元気を失っていく。だから、起きたらすぐに元気を取り戻してあげないといけないのだ。
 誰かお客様が来た時、いつでも一番綺麗な薔薇をお見せしたい。
 そんな願いが、常にバンリにはある。
「……んっ…… ふぅ……」
 洗面台から顔を上げ、バンリはタオルに頬を埋めた。
 そしてふと、鏡を覗き込む。
 すると。
 鏡の中に映っていたのは、あどけない少年ではなく、影色の髪をした、青年の姿だった。
 穏やかな、焦げ茶色の瞳。
 どこか女性的な、柔らかく整った顔立ち。その下に見える、すらりと細い体付き。
 青年は優しく微笑みながら、鏡の中から小さなバンリを見つめている。
「ん……」
 バンリは、ギュッと目を瞑った。
 そして、また目を開くと。鏡の中に映っているのは、相変わらずの少年の姿。
 手や足、身体中を見回してみる。
 ぺたりと顔に触れば、手のひらで感じるのは、子供らしいあどけない顔立ち。
 鏡の中を覗いても、あの青年の姿はどこにもない。
「……むぅ…… また、ですか」
 小さく呻って、バンリは顎に手を当てた。
 その仕草は妙に大人じみていて、見る者がいれば、とても微笑ましく思っただろう。
 だが、バンリにとっては、別に大人ぶってるわけでも何でも無い。
 バンリはそうやって何かを考え込みながら、ダイニング兼リビングに戻ってきた。
 ガウガウと、マギィが椅子の上で呻っている。
 その声にやっと思索を止めて、バンリは表情を緩ませた。
「はいはい、マギィ。今ご飯の支度をしま……」
 ぴくっ。
 その時、ラヴォクスの耳が大きく動いた。
 白薔薇たちの囁きが聞こえたのだ。早くおいで、こっちだよ、そう誘う声が。
「マギィ、ご飯は後にしましょう。さ、おいで」
 シロムシクイを抱え、バンリは家を飛び出した。
 宵闇の中、白薔薇の道を駆けていく。
 島の入り口から少し先に、立派な薔薇のアーチがある。そこは、訪れるお客様を迎える、大切な門だ。
 あどけない顔を輝かせて、バンリはアーチ目指して駆けた。
 胸はどきどきと高鳴り、嬉しい気持ちで、足は羽根のように軽くなっていく。
 島を包み込む、白薔薇の香り。
 空を覆う夜の帳と、ささやかな月光。それはまるで、夢のような光景。
 アーチの前で、バンリは足を止めた。
 そして、ムシクイをギュッと抱え、大きな尻尾をそわそわと振る。
「………っ……」
 足音が、近付いて来た。
 長い髪がそよ風に揺れる、衣擦れのような音が聞こえた。
 白薔薇のアーチをくぐって、その人はやって来る。
 まるで陽の光を集めたような、金の髪をした人。
 美しく波打つ髪を風に揺らし、裾の長い外套を翻して、すらりと長い脚で、その人は颯爽と歩いてくる。
 ドキンと、心臓が跳ねる。
 自然に、顔が綻んでいく。
 立っているバンリに気付いて、その人は、そっと目を細めてくれた。
 そして、その唇から、優しいテノールが零れ出す。
「おはよう、バンリ。今日も、白薔薇が綺麗だな」
「……千紗さん……」
 バンリは、ほんのりと頬を染めた。
 白薔薇の道をやって来たのは、ひとりのイッカクフェレルの青年。
 長い金色の髪。青空の色をした瞳。
 その顔立ちはとても端正で、同性でも見惚れてしまいそうなほどに美しい。まるで、絵画の世界から抜け出して来たかのようだ。
 絹がふんだんに使われた外套や背広は、見るからに品質の良いもので、それだけで彼がいかに高貴な身分であるかが伺えた。
 胸に飾られているのは、白薔薇と十字の剣を象った紋章。
 それは、ラスター子爵家の家紋だ。
 この辺り一帯を領地として治める、ラスター子爵家。胸で輝く白薔薇の紋章は、彼が子爵家を負って立つ者だという証。
 ラスター子爵家当主、千紗。
 上品な顔を気さくな微笑みに綻ばせて、彼は、すっとバンリに目線を合わせてくる。
「久しぶりだったな、バンリ。良い子にしていたか?」
 耳に染み込んでいく、そのテノール。
 その声を聞くだけで、その笑顔を見るだけで、胸の奥から暖かいものが込み上げてくる。
 こくりこくりと、バンリは頷いた。
「はい、千紗さん。……おかえりなさい」
 はにかんだバンリの仕草に、千紗の青い目が優しい色を増していく。
 千紗はバンリの腰に手を回すと、そのまま、ひょいと腕に抱き上げた。
「ああ。ただいま、バンリ……!」
「わっ!」
 ふわりと身体が浮き上がり、白薔薇の庭園が眼下に広がる。
 バンリはムシクイを手放し、慌ててその人にしがみついた。
 そんなバンリの反応を楽しむかのように、金色のイッカクフェレルはくすくすと笑う。
 とても優しい顔で、笑う。
「もう、千紗さん……」
 思わず顔を赤くして、バンリはその人の髪を軽く引っ張った。
 少年のささやかな抗議に、千紗は、ますます愉快そうに破顔する。
「フフッ、可愛いなお前は。……会いたかったぞ、バンリ」
「……千紗さん……」
 ふと、お互いの眼差しが重なり合う。
 千紗の空色の瞳に、バンリの姿が映っている。ただその人だけを見つめる、バンリのひたむきな目が。
 花のつぼみが綻ぶように、バンリはそっと微笑んだ。
 この人は、自分のとても大切な人。
 大切な、大切な…… 恋人。
「僕も…… お会いしたかったです、千紗さん」
 その人の金色の髪に、バンリは頬を押し当てた。
 千紗も、ギュッとバンリを抱きしめてくれた。
 宵闇に包まれた、白薔薇の庭。そよ風に乗って、薔薇の甘い香りが庭園を満たしていく。
 そっと顔を離して、また眼差しを重ね合わせる。
 そして、お互いにくすっと笑い合うと、千紗は静かにバンリを下ろしてくれた。
「さて、まずは茶でもいただくとするか。朝食はもう済んだのか? バンリ」
「いいえ、まだです。千紗さんは?」
「俺もまだだ。腹が減ったな…… お前もまだなら、一緒に食わせてもらおうか」
「はいっ。今朝はパンケーキを焼こうと思ってたんです。千紗さんの分も、いっぱい焼きますね」
 にっこりと笑って、バンリは踵を返す。
 大きな尻尾がぴょこぴょこ揺れて、千紗は微笑ましさに目を細めた。
 手を取り合い、寄り添い合って、二人は白薔薇の庭を歩いて行く。
 大きな青年と小さな少年の、不揃いな恋人同士。
 今は、こうして寄り添っていられるだけで…… きっと、お互いに幸せ。
 それ以上のことは、今は望まない。
 この子供の身体では、望めるわけもないけれど。
「千紗さん、パンケーキには何がいいですか? メープルシロップ? ミツアリの蜜もあるし、ジャムもありますよ」
「そうだな、メープルもいいが…… たまには、ジャムもいいかもな」
 何気ない会話を交わしながら、二人は白薔薇の中を歩いた。
 まるでふわふわのマシュマロのような、優しい時間だった。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
            《2》へ続く
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
■ というわけで、新しい連載物開始です!
この話は、実はギリヴ同人誌として発行した本からのweb再録になります。もう発行して2年近く経ちますから、そろそろUP時かなと^^
普段のDollyShadowの世界観とは違う、ファンタジー風の世界が舞台になっています。
ギリヴ同人誌用に書いた話なので、リヴリー世界そのものというわけじゃないですが、リヴリーらしい要素をいつもより多めに入れるように心がけました。
特に、白薔薇の茂みとか、キノコの家の島とか、あの辺のアイテムがイメージの元になっています。
書いた当時のお気に入りアイテムだったんですよね^^
今はガーデン系のアイテムとか、魔法使い系のアイテムとか、いっぱい出てますし…… もし書いたのが今だったら、また違った話になっていたかもしれません。
 
 
仔バンリ.jpg
【イラスト/桜井嬢】
 
 
というわけで、登場キャラの紹介一人目。
主人公の、バンリです。
DollyShadow組の看板子であるバンリと同一人物ですが、こっちのDollyLuster世界では子供の姿になっています。
その辺のことは今後語られますので、お楽しみに^^
裏話ですが、何故バンリを子供にしたかというとですね…… ギリヴ本を作るのに、主人公が28歳スーツ男性では華がないなと思って……(大人の事情)
次回は、こっちの世界版の千紗をご紹介します。
他のDollyShadowキャラも登場しますので、しばらくの間連載にお付き合い下さいませ!^▽^
 
 

 
 
■ さて、リヴの方では合成イベントがまた始まりましたね。
合成イベ毎回大変で、ちょっと足が遠のいてしまうのですが…… 今回は素材を取りに行く必要もないので、持ってるアイテムで合成してみました。
結果…… うーん、偏っちゃったなぁ……;
瓶詰めが可愛くて欲しかったのですが、残念ながら出ませんでした。
でも他のアイテムも素敵なので、グリーンアイテムが好きなヒナタの部屋でレイアウト。



「……静かだな、濫觴……」


夜の秘密庭園っぽい感じに^^
ええ、出たアイテムがいかに偏ったかおわかりいただけるかと…… でも、両サイドに置けるのも良いですけどね。
観葉植物は室内に置いても良いですし、インドアレイアウト好きの我が家でも重宝です。
素材のアイテムはまだあるので、また合成パークに行ってみようと思います(*`・ω・´)フンッ
あ、あとあと、ガーデニングチャレンジのレビル君可愛いですね~vv
昨年の食虫植物は衝撃的でしたが…… 今年はどんな可愛いアイテムが出来るか楽しみ^^
帽子でしたっけ? 蓮系かな? ワクワク



■ それと、久しぶりにパペガの話題を少々。
最近はあまりお話してませんが、実はパペガ歴はけっこう長くてですね…… 今でもちょこちょこと楽しく遊んでます^^
また今年も花嫁の季節イベントが始まったので、昨年作れなかったアイテムをやっと作ることが出来ました!



花嫁のティアラベール完成!^▽^*
やー、1年越しです…… ドレスの方は薄羽根のドレスですが。パペガのイベントアイテムはいつも鬼畜合成なので、完成すると達成感がありますねー。
ちなみに、キャラはアヤセです。カエルさんのチャコールと一緒に冒険してます。
残りのイベント期間でどれだけ銀の涙が集まるかわかりませんが、花嫁のドレスも出来るといいな^^
 
 

 
 
■ さて、予告していた通り長編の連載を始めました。
でも、ずっと連載物だけじゃつまらないので、間に短編とかも挟むかと思います。7月にはまたうちの子のお誕生日が来ますしね……
この連載をしている間に、ミズリは次の長編やら短編やらを書いておこうという魂胆ですよ(`・ω・´;)キリッ
最近更新ペースが乱れがちだったので、また週1ペースに出来るだけ戻して行きたいなーとか思ってます。
連載の方も、お付き合いいただけたら嬉しいです~^▽^







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